減量を頑張っているときに多くの人がぶつかるのが、食欲との付き合い方です。摂取カロリーを抑えていると、どうしても「お腹がすいてツラい」という悩みが出てきます。「我慢していたお菓子を食べてしまった」という経験のある人も多いのではないでしょうか。
そんなときに頼れる存在として「食物繊維」があります。ダイエット中はタンパク質に意識が向きがちですが、実は食物繊維こそ空腹とのうまい付き合いに欠かせない栄養素なのです。
この記事では、減量中の食欲コントロールにおいて食物繊維がどのように役立つのか、その理由と取り入れ方をご紹介します!
減量中にありがちな「空腹のループ」
減量中に起こりがちなパターンとして、次のような悪循環があります。
- 食事量を減らす(または炭水化物を制限)
- 満腹感が続かない
- ダルくなったりボーっとしたりする
- 我慢できずに食べ過ぎる
我慢できずに食べ過ぎてしまったり、予定になかった高カロリー食品に手が伸びてしまったあとは、罪悪感から極端な食事制限に走ってしまったり、減量をあきらめてしまいそうになったりとメンタル的にもダメージがあります。
このループを断ち切るためには「我慢して食べない」よりも「賢く食べる」ことが大切です。そこで登場するのが食物繊維というわけです。
食物繊維は低カロリー
食物繊維は炭水化物の仲間です。炭水化物は1gあたり4kcalになると聞いたことのある人は多いと思いますが、食物繊維には当てはまりません。
基本的にわたし達の身体は食物繊維を消化することができず、食物繊維にはカロリーがないとされます。厳密に言うと、食物繊維の一部が腸の中で短鎖脂肪酸というものに形を変えて、そこから得られるカロリーが少しあります。
それでも1gあたり1〜2kcalで、普通の炭水化物と比べると非常に低カロリーなのです。
食物繊維は2種類ある
食物繊維は水溶性と不溶性と言って2種類に大別されます。
水溶性食物繊維が短鎖脂肪酸に変わって少しだけカロリー源となります。ただ、水溶性食物繊維は空腹感を抑える効果があるので、太る原因になるのではと心配する必要はありません。
いろんな食べ物に水溶性と不溶性の食物繊維が混ざった状態で含まれています。どちらかを選んで摂ろうとすると、食べ物の選び方が偏ってしまいます。長く続けられなくなったり、ビタミンやミネラルが偏ったりすることにつながるので、食物繊維の種類を細かく区別せずに全体の摂取量を考えるのがオススメです。
食物繊維を摂れる食べ物
食物繊維は植物性の食べ物にたくさん含まれています。
穀類:玄米、もち麦、オートミール、全粒粉パン etc
豆類:大豆、黒豆、あずき、枝豆など etc
野菜(葉物):ほうれん草、小松菜、春菊、キャベツ etc
野菜(根菜):ごぼう、にんじん、大根、れんこん etc
野菜(イモ):じゃがいも、さつまいも、こんにゃくetc
野菜(茎・花・果):セロリ、ブロッコリー、トマト、なす etc
きのこ類:しいたけ、しめじ、まいたけ etc
海藻類:わかめ、ひじき、こんぶ、もずく etc
果物:りんご、バナナ、キウイ、柑橘類、アボカド etc
ナッツ類:アーモンド、くるみ、ピーナッツ、ピスタチオ etc
食べ物のカテゴリーごとにザザっと紹介するだけでもこれだけの食品が出てきます。もちろんここに挙げられていない食べ物でも食物繊維を含むものはあります。
マクロファクターで検索すると食物繊維の含有量も表示してくれますよ。数字を見比べてみるのも楽しいかも。お好きなものを選んでくださいね。
どうやって食物繊維を摂る?現実的な工夫あれこれ
実際にどんな形で食物繊維を摂れば良いかシミュレーションしてみましょう。
忙しい方や料理が苦手な方でも取り入れやすい工夫をいくつか紹介します。
・朝食:オートミール+フルーツ
オートミールと果物を組み合わせれば、朝から満腹感が続きやすくなります。小腹対策にもおすすめです。
・昼食:サラダ+スープ+玄米
いきなり主食に行くのではなく、野菜や汁物から食べ始めると満腹感が得られやすくなるかもしれません。玄米などの未精製の穀物には、食物繊維が多く含まれています。
・間食:ナッツや高カカオチョコレート
ナッツ類にも食物繊維を含みます。少量で満足感が得られやすく、食物繊維以外の栄養価も高いものが多いです。小包装のものを選べば食べすぎも防げます。
・夕食:きのこ、海藻、豆類を取り入れる
カロリーを抑えながらボリューム感を出せる食材たちです。味噌汁や副菜として簡単に取り入れられます。
1日どれくらい食物繊維をとればいい?
政府の発表している食事摂取基準(2025年版)では、食物繊維の目標量は1日25g以上とされています。
マクロファクターでは1000kcalあたり14gを目安としています。1日1500kcalなら21g、2000kcalなら28gです。
日本人の平均的な摂取量は10〜14g程度のようです。とくにダイエット中は野菜や穀物の量が減りがちなので、意識的に摂る必要があります。
目標量に届かなくても、少し多めに食物繊維を摂ること自体が価値ある第一歩です。
「お腹いっぱいなのに太らない」はつくれる
ダイエット中に「お腹いっぱい食べたい」という願いはワガママではありません。むしろ、うまく満腹感を作れる人の方がリバウンドもせず、ボディメイクを継続しやすくなる傾向があります。私もお腹いっぱい食べたい人種なので、減量期には満足感のある食事にすることを意識しています!
食物繊維はそのための心強い味方です。「野菜を食べよう」と言われるとつい義務感になりますが、「お腹すいたときのために繊維を摂ろう」と考えると、減量の選択肢としてポジティブに感じられるかもしれません。
もし最近、空腹との付き合い方に悩んでいるなら、今日の食事に少しだけ「食物繊維を足す」ことから始めてみてはいかがでしょうか。